こんにちは!Homii運営事務局の関根です。
今回は、『Homii ホストファミリー体験談シリーズ!』
実際にHomiiでホームステイをした方々の、最高に心温まる体験をお届けしちゃいます!
お話を伺ったのは、なんとお互い初めてのホームステイだったホストさんとゲストさん!
2019年の7月から3ヶ月のホームステイを過ごされました。
そしてそして、なんと今年の2月には、今度はホストさんがホームステイゲストとしてゲストの母国に遊びに行っちゃったんです!!
<ホストプロフィール>
お名前 : あきこさん(仮名・写真左)
ホストファミリー経験 : なし
普段の生活 : お仕事をされているので家にいない時間もある。一人暮らし。
<ゲストプロフィール>
お名前 : ヤシュくん(仮名・写真右)
ホームステイ経験 : 初めて
国籍 : インド
来日目的 : 学生だが、休学して日本の会社で短期のインターンをするために来日。
それでは前編・後編に分けて、心躍るような体験をインタビュー形式でお伝えしていきたいと思います!!
受け入れのきっかけはまるで『運命』?
インドからおかえりなさい!あきこさんがインドで逆ホームステイされると聞いたときは、Homiiチーム一同驚きました!(笑)
ヤシュとは私がインドから帰国した後も、毎日連絡を取り合っているのよ!
どうしたらホームステイでそれほど親密な関係が築けるのか気になります・・・!
受け入れのきっかけからお話を伺ってもよろしいですか?
私達はまず、この素敵な物語の始まりに時を逆上ることにしました。
ただ、ヤシュくんがベジタリアンだってことで、「あきこさん、ベジタリアンのための食事用意できない?」という話になり、うちで代わりにホームステイを引き受けることになったのよね。
エスニック料理に詳しい友達から、「ヴィーガンの食事は大変だけどベジタリアンは意外といろんな食材で工夫できるから大丈夫よ!」とアドバイスをもらったこともあって、「この機会にやってみよう!」とチャレンジしてみることにしました(笑)
ホームステイ期間中は自分でベジ料理を調べながら作っていたんだけど、なかなかこんな機会でもないと研究しないから自分の知識として勉強になったのと、今思えば初めての経験をなんだかんだ楽しんでいたのよね〜
ホームステイが初めての方で、ホストもゲストもお互いに心配になるのが食事の問題ですよね。
日本人のあなたも、海外にホームステイするとしたら・・・想像してみてください。
もし現地のご飯の味に馴染めなかったらどうしよう、そもそも向こうで食べたいものは手に入るのかな。味噌汁とか持っていったほうが良いのかな・・・。
そんな心配が浮かぶのではないでしょうか?
好き嫌いならまだいいものの、宗教上食べられないものがあるというゲストもいます。
ホストもゲストを迎えるにあたって、食べられないものはあるかな?どんな食事を用意したら喜んでもらえるかしら?とゲストのことを考えてご飯を用意しようとしますよね。
今回のお話の主人公、ヤシュくんは初めてのホームステイ。彼はベジタリアン。異国の地、日本で息子が食べられるものがなかったらどうしましょう!!
日本ではまだベジタリアンは馴染みが薄く、ベジタリアン専用の食品は普通のスーパーやコンビニではほとんど見かけないですよね。スナック菓子一つをとっても「ブイヨン(動物由来の出汁)」や「鰹エキス」など、何が使われているかわからないため簡単に口にできないそうです。
さあ、お母さんは息子の初めての海外ホームステイが心配で心配でたまりません。
ヤシュくんは2つの大きなスーツケースを引いて来日したのですが、なんとそのスーツケース一個の中身はまるまる全部インドから持ってきた食品だったそうです!!
それだけたくさん持ってきた食品も、お母さんの心配も、ヤシュくんが帰国する日まで全く出番はありませんでした。
なぜなら、ヤシュくんは毎日「おいしいおいしいっ」とあきこさんの愛情たっぷりなご飯をもりもり食べてインターンを頑張っていたからなんですって😆
初めてのJapan、初めてのホームステイで180°変わった世界観
アジア圏だとインドネシアのバリ島には何回か旅行したことはあったんだけど、他は全く。
正直、インド?と聞いたときも興味はあまりわかなかったんです。
まあ、そんなに細かいことは気にしないで受け入れてみようかなって!
まあ、外国人って日本人より時間も生活もルーズなイメージがあって、自分に馴染みのない国の人だとなおさら怖いし「うまくやっていけるのかな?」ってたしかに少しばかりの心配はあったんですけどね・・・
でもね、ヤシュと生活を始めたら、そんな自分の偏見がバカバカしくて恥ずかしくなったわ!
ヤシュは私が持っていたマイナスイメージをまるっとひっくり返すとってもいい子で、心配していたようなことも何もなし。インドに対する印象もとっても明るく変わりました。
「知らないこと」は一番怖いな、と思います。
大きくは世界を舞台にする戦争や紛争、民族問題から、わたしたちの身近でも国内の外国人に対する不待遇やいじめ問題といった、人と人との争いはきりがありませんよね。
先入観、噂、イメージによって起こっているすれ違いがこの世界には至るところにあるな、と。本当はわかり合えるのかもしれないのに、「違い」を拒絶して、遠ざけてしまっているチャンスがあると。
あきこさんとヤシュは、今、自分たちの手でその扉を開けました。自分たちの勇気で、お互いに向かって一歩を踏み出したのです。
それでは、ヤシュくんにとって初めての「日本」はどんな印象だったのでしょうか?
だから、最初はヤシュも日本のことをよく知らないままやって来たの。
もちろん、日本語は全くできなくて、彼が話せるのは英語とヒンディー語。
ヤシュにとっても、日本で起こることは驚きの連続だったみたい!それでも最後には「日本はとてもいい国だね」と好きになってくれて、なんだか嬉しいわよね。
ヤシュくんの最初の疑問は「あきこさん、コンビニは何時まで開いているの?」
夜遅くまでお店が開いている光景も、私達日本人にとっては言うまでもなく当たり前の光景ですが、治安が悪いインドでは夜中に人が出歩くなんてもっての他だそうです。
もう一つ、あきこさんが語ってくれたヤシュくんの発見は「日本人の口癖」。
会話中に日本人が何気なく使う、「そうそう!」という相槌が彼にとっては響きが面白かったそうで、母国のお母さんと話すときも「So-So-!!」と真似して使っていたんですって(笑)
「これは新しい文化の発見だ😆!!」なんて喜んでいたそうで、なんだかほほえましいですね(笑)
そしてそして、何よりもあきこさんの感じた文化を超えた驚きポイントがありました。
ヤシュくんがあきこさんの友人夫婦の夕食会に招かれたある日のこと。
みんな気軽においで〜と誘ったのですが、ヤシュくんは「僕を招いてくれたご厚意に感謝」とワインを手土産に持って現れました!
海外経験豊富な友人夫婦も「ここまで思いやりがあるゲストは初めてだ!」とこれにはびっくり。
この時、あきこさんは、人との関わり方に国や育ちの背景や文化の違いはまるで関係なくて、「ヤシュだからこんなにすばらしい心を持っているんだな」と実感したそうです。
そんなこんなで、ヤシュくんとあきこさんはお互いの文化の違いを乗り越えて、少しずつ仲を縮めていくのでした。
私たちはこうして言葉のカベを乗り越えた!
ホームステイを始めたいホストさんから最も不安の声をいただくのが「英語ができない」ということです。でも、あきこさん・ヤシュくんを見ているとそんな心配はなんてちっぽけなものなんだと思えてきます。。。(笑)
私とヤシュの日常のコミュニケーション法は、ほとんどがジェスチャーでした。
どうしても難しい表現があるときはGoogle翻訳を使ったときもあったけど、日常生活はそれもナシで、簡単な単語を並べるだけでもなんとかなるものですよ!
あきこさんはお仕事でお年寄りと関わることがあるそうなのですが、ゲストとのコミュニケーションは耳が遠いお年寄りと身振りでコミュニケーションを取るときと同じだと語ってくれました。
言語にして伝えなくても、ご飯食べる?外に出かける?そういった日常の動作や気持ちは表情と仕草だけで十分に伝わるものなんですね。
しかも、日本に来るゲストさんは少なからず日本に興味やきっかけがあって来ているので、ゲストから積極的に日本語を覚えようとしているようですよ!
英語と日本語を教え合って、お互いに歩み寄っていくことはホームステイの醍醐味ですね!
そして、涙々の・・・。
さてさて、物語には終わりはつきもの。3ヶ月のホームステイ期間は、初めてにしては長いようで短く、あっという間に過ぎていったようです。
それでもヤシュは夕飯の時間に遅れる時には毎回きちんと連絡をくれたので、食事の時間のズレも問題にはなりませんでした!逆に、私が仕事で外に出ている時には、安心してお留守番を任せる日もあったりして(笑)
二人の休みが合う日には、市街で待ち合わせして買い物や観光に出かけました。
あ、そうそうちょっと田舎までヤシュを連れて遊びに行ったりもしたわね!
お互いに、普段の日常の中で、できる限りの交流をされていたあきこさんとヤシュくん。
ホームステイだからといって、ゲストに特別なおもてなしをしなきゃ!と一生懸命になりすぎることは決して必要ではないのでしょう。
特別なことをしなくても、例えば毎日一緒に食卓を囲むというなんでも無い時間こそが、ゲストにとっては異国の地で何よりも心休まる時間であり、思い出になっているのかもしれません。
ただのホテルや民泊滞在とは違った、ホームステイの良さがそこにはあるのだなと確かに思います。
お別れの日には、わたしもヤシュも、二人して大号泣でした(涙)
ヤシュが「インドの僕の地元はとっても良いところだから、あきこさんも遊びにおいで!」と力説していたので、私たちは再開の約束をして涙ながらにお別れをしました。
ヤシュくんは、大阪を離れる夜行バスの中から「もうさみしいよ〜」とあきこさんにメールをしていたそうです。
ホームステイに来たはずが、逆ホームシック(笑)
それだけたくさんのあきこさんの愛情を受け取って、ヤシュくんはインドに帰国したんですね。。
さて、ここで終わらないのがホームステイで築かれた二人の絆の物語。
後編では、日本でお別れした二人が、インドで再開してからの物語をお伝えします!
〜後編へ続く〜
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