ここでは、ホームステイの受け入れを経験したことがない方へ、ホームステイの受け入れについて細かく解説します。
もちろん、受け入れるゲストによって配慮するべきことは異なりますが、この記事で「ホームステイを受け入れるってこんな感じなのか!」と、正しく理解を深めてみてください。
記事の中では、ホームステイに来る人/ホームステイで受け入れる相手のことを「ゲスト」、ホームステイを受け入れる側を「ホスト」または「ホストファミリー」と表現します。
実際にホストファミリーを始めてみませんか?
Homii(ホーミー)では日本でホストファミリーを簡単に始めることができます。
「始めるために必要な準備」「謝礼はどうなるのか」など
東京のオフィスはもちろん、
電話やLINEでもお気軽にご相談ください。
目次
ホームステイを受け入れる楽しさ3つ
1.異なるものを受け入れる経験ができる
ホームステイで受け入れるゲストは、全くの他人です!同じ日本人でも、人それぞれ性格が違います。ゲストが外国人であれば生活習慣や食文化も全く違います。
ホストファミリーになってゲストを受け入れたら、お互いの違いを知って、理解しあい、乗り越える経験ができます。
2.「当たり前」や、凝り固まった価値観を壊すことができる
もしもお子さんがいるご家庭でゲストを受け入れたら、どんなことが起きるでしょうか。異文化理解や、語学学習の一助になります。
また、日本の学校では、全員黒髪に染めなければいけない、制服を着なくてはいけない、と見た目に対するルールがたくさんあります。しかし世界中には、肌の色・目・鼻・髪の色も違う、見た目が全く異なる人たちがたくさんいます。
ホストファミリーとして「ゲスト」という「違い」を受け入れることで、知らない世界がたくさん広がっていることを子供に教えることもできます。
3.家族や親戚が日本中・世界中に増える
ホストファミリーとしてゲストを受け入れて一つ屋根の下で暮らしを共にすると、まるで本当の家族のような絆が生まれます。
ホームステイを受け入れる苦労3つ
1.文化や言葉の壁を乗り越えなくてはいけない
日本語ができない外国人ゲストには、ジェスチャーや絵を描いて説明する、翻訳アプリを使って説明するなど、時にはホストファミリー側も力を合わせないといけない時があります。
ただそれは、ゲストとしても同じはず・・・!
頑張って日本語を学んでコミュニケーションを取ろうと、ゲストさんも歩み寄ってくれるので安心してくださいね😊
2.思い切って言葉にしてほしい!
「空気を読む」、「言わなくてもわかる」は日本人に多い感覚ですね。こうしてほしい、こうしなくてはいけない、それはしてはいけない、あれは良くないなど、なにか思うことがあっても、ゲストにいちいち伝えるのは気がひけるなあ・・・
そんな気にしいなホストさん、多いんじゃないでしょうか??
実は、ゲストからしたら、思ったことを伝えられるのは全然気にならないという人の方が多いんです!
むしろ、言いたいことを我慢して不満そうな顔のホストさんを見ていると、「思っていることがあるなら言ってくれたら直すのにな・・・」と煮え切らない気持ちになってしまうゲストさんも😣
勇気を出して、思い切って伝えてみましょう!!
言葉にすることがハードル高いな、というホストさんには私達運営スタッフが間に入ってサポートしますのでご安心くださいね!
3.時間や金銭的な負担が増える
送迎に使う時間や日々の食事代、土日に行楽に出かける際には入場料や高速代金、飲食代金など、日本のホームステイ受け入れはホストファミリーのボランティア要素が強いですね・・・。
そんな声を受けて、Homiiのホームステイ受け入れシステムが誕生しました!
ホストさんは、ゲストから「謝礼金」として毎月お礼の金額を受け取っていただけます。
もちろん、お食事を用意する場合は食事の金額も受け取ることができるので、金銭的に無理なくホームステイ受け入れをしていただけます!
また、Homiiのホームステイでは、自分の身の回りのことは自分でできる大学生・社会人ゲストが多くやってきます。
お世話がたくさん必要な、中学生・高校生ゲストと比べて、時間的な負担も少なく受け入れができますよ!
ホームステイの受け入れの際に考えるべき注意点3つ
1.受け入れる側(ホストファミリー)にホームステイ経験があるか
あなた自身にホームステイをした経験はありますか?外国でも、日本国内でも構いません。ホームステイ経験のある方は、ホストファミリーの様子やステイの時の経験はどうでしたか?
・とてもフレンドリーだった
・家がものすごく広くて家にフィットネスができるスペースがあった
・食事を用意してくれたけれど全て冷凍食品だった
・ホストファミリーの子供達とたくさん遊んだ
・ホストファミリーはご夫婦のみ、同世代の子供などはいなかった
など、インターネットで検索をすると様々な経験談を探すことができます。
しかし「ホームステイをしたことがあるからホストファミリーになるのは簡単」、というわけでもありません。初めてホストファミリーになるときは、自分たちはどこまでできるのか、しようと思うのか、家族と話し合ってルール決めなどが必要です。
それでは、ホームステイ経験がない方がホストファミリーになるには難しいのでしょうか・・・?
そんなことはありません!!
Homiiでは、ホームステイ知識豊富なスタッフが、初めての方にもホームステイのノウハウを伝授しますのでご安心くださいませ!
「うちでもできるかなあ・・・」という簡単な相談でもお気軽に受け付けております!!
2.生活習慣を見直した方がいいことも(特に喫煙)
ホームステイ希望者から、家族に喫煙の習慣があるかどうか確認されることがあります。
ホームステイ決定前に、お互いのおうちの条件は誤解がないように話し合いましょうね!
3.ペット
ペット飼育の有無も、受け入れるゲストを限定する理由になります。単純に動物が苦手なゲストもいれば、アレルギーがあるゲストもいます。
ゲストがホストファミリーを選ぶときに、ペットが大好きです!という方もいますので、ぜひ相性のいいゲストさんを見つけましょうね!
私達もお手伝いします!!
ホームステイの受け入れ方〜受け入れの種類2つ
1.ボランティア
ボランティア、つまり金銭の報酬が発生しない、食事代や光熱費をホストファミリー側が負担する受け入れです。
日本ではまだまだ無償のホームステイ受け入れが多いことが現状です・・・
2.有償(ボランティアではない、収入が発生)
ゲストを受け入れ流ことで、収入が発生する受け入れです。
メリットは、金銭のやりとりが発生しているとゲストもホストファミリーも細かいことが気にならなくなる点です。例えば「電気を使いすぎないで、シャワーを使いすぎないで」など細かな光熱費を気にしすぎることがなくなるかもしれません。
デメリットは、金銭のやり取りの難しさです。どのように支払いを行うのか、現金で受け取るのか、現金で受け取る場合は日本円で受け取るのか、相手がクレジットカード決済を希望した場合に対応できるのか(決済端末などが用意できるか)などを検討しなければなりません。
Homiiのホームステイなら、謝礼も受け取れて、お金のやり取りも会社が代わりに行うので安心・安全ですね!!
初めてホームステイを受け入れる時の準備7つ
1.家族全員の同意と理解
同じ家の中に住んでいる家族全員が、ホストファミリーになると経験できること、楽しさと気をつけたいことの両方を正しく理解していて、「OK!」と同意している状態でゲストを受け入れるようにしましょう。
また時々ある質問ですが、一人暮らしの方がホストファミリーになるのは難しいことが多いです。あっせん団体によりますが、「家族」の一員としてゲストを受け入れることを求めている団体がほとんどです。
2.ゲスト用の部屋
ゲストが滞在する個室を用意します。
ひと部屋の用意が難しい!というおうちは、お子さんとシェアルームにしたり、中にはリビングスペースをゲストが寝るように貸し出してるなんて方も中にはいました(笑)
Homiiとしては、こういう部屋でないと登録できない という制限は設けておりません。
鍵は必須じゃないので、なくても大丈夫です!
部屋の中の家具家電は、ベッド、エアコンや季節家電(暖房、扇風機など)があると親切でしょう。
他にも、勉強やお仕事ができる机、収納スペースなどがあるとゲストには喜ばれます!
3.ゲスト用の特別な準備(必要な場合)
例えば、駅から家まで距離があるご家庭は、自転車を貸してあげるといいかもしれません!ただし日本での自転車乗車ルールや駐輪場のルールなどは1から教えてあげなくてはいけません。
また別の例では、日本語が上手く話せないゲストを迎える時や、外国語が得意ではないホストファミリーは、ホワイトボードやスケッチブック、メモ帳などを常備しておくと便利です。
翻訳するまでもない会話の中でサッと単語を書いたり、日本人のカタカナ発音の英語で相手に伝わらない時に単語のスペルを書いたり、ちょっとしたコミュニケーションに絵を描いて理解しあえたりと、あると何かと便利です。
4.ゲストが理解できるおうちづくり
ホストファミリーとしてゲストを迎える時には、「これはこう使う」「これは触ってもいい」「ここは触らないで、開けないで」など、相手の言語に合わせたサインや使い方の説明などを、家具や部屋にを貼っておくとわかりやすいです。
5.おうちの使い方など、ハウスルールの設定
こちらの記事を参考に、ハウスルールを決めておくと、入居してからお互いに気持ちよく過ごすことができます!
Homiiでは、スタッフが一緒にハウスルールづくりをサポートします!
6.よくあるトラブルの準備
よくあるトラブルを想定して、準備をしておくと慌てずに済むかもしれません!
ゲストと生活習慣が合わなくて喧嘩になったり、ゲストが体調を崩したり、日本に慣れずに家族が恋しくなってホームシックになってしまったり・・・
ホームステイで何が起こるかわからないのは皆さん不安ですよね😭
Homiiは何か合った時も運営スタッフが間に入って仲介するので、トラブルも家族だけで抱え込まないでくださいね!
こちらの記事も参考にしてみてください。
▼ホームステイの受け入れで良くあるトラブルとその対策まとめ【ホストファミリー向け】
▼日本での英語対応の医師や病院の探し方と予約の仕方はこちらの記事を参考に!【外国人ゲスト向けに英語もあります】
7.よくある質問の準備(特に、ゲストが外国人の場合)
外国人にとって馴染みのない「日本独自のものや、ルール」について質問されることを想定して、すぐに答えられる準備をしておきましょう。
まるっきり初めてホストファミリーになる時は、「何が日本独自のルールなのか?」もわからないかもしれません。外国人が日本で驚くことの一部を紹介します。
・温水洗浄便座、トイレの「大、小」の違い(ボタンをよくわからずに押して驚く、大と小の漢字が読めない、意味がわからない)
・日本人の多くが温泉以外でも、家でも湯船に浸かる(シャワーで済ませる国は多いです)
・風邪をひいたらすぐに病院に行く(日本の保険制度は自己負担額が少ないため、日本人はすぐに病院に行く国民性です)
・なぜ相撲の選手はふくよかに太って大きいのか
・なぜ納豆を「おいしい」と感じて食べるのか
・なぜ麺料理を食べるときに音を立てるのか
・日本にはいたるところに自動販売機がありすごい、あまりにも平和である
・日本のお茶には無糖と砂糖入りがある(外国は “Tea” という名前で販売されていても、砂糖入りのお茶は多いです)
外国人が日本に来て驚くことをあげると、きりがありません(笑)
いろいろなことを質問してもらうことで、受け入れる側も勉強になります。
「どんなことを質問されるだろうか?」と考えて、回答を英語などで用意しておくとスムーズにコミュニケーションできますね!
ホームステイの受け入れについてさらに理解するための4つのポイント〜ホームステイはおもてなしではない
1.用意するコトとモノはゲストの滞在日数・目的・年齢などによって異なる
ホストファミリーとしてゲストを受け入れるとき、ゲストの滞在が短期のこともあれば、数週間や数ヶ月など長期のこともあります。
例えば「初めてゲストを受け入れる、ゲストの滞在は3日間」であれば、ゲストの部屋には大きなクローゼットや丸ごと空っぽの棚は必要ないでしょう。持ってきたスーツケースを開く場所があれば足ります。
しかし「数ヶ月の滞在、ゲストの目的は留学」であれば、洋服をしまうことのできる空のクローゼットや、勉強に使える机があると便利でしょう。このように、ゲストに応じて準備をすればいいため、まず初めてホストファミリーになるときには数日や1週間のゲストを受け入れてみましょう。
「必ず最初から部屋が完璧に整っていなくてはいけない」ということはありません。家具を揃えるには費用もかかります、少しずつ準備しても大丈夫です。
2.外国人のゲスト全員が、必ず日本文化に興味があるわけではない
外国人のゲストの中には、「親にすすめられて留学をしてみた、日本にすごく興味があるわけではない」という学生さんや、「ホストファミリーとの頻繁な交流はほどほどでいい」という人もいます。
日本に興味があるゲストなら一緒に日本観光をすると楽しい思い出を作りながら、「このお城は誰?」「お寺と神社の違いは何?」など、普段は考えもしなかったような質問がを受けることで、ホストファミリー自身も改めて日本文化を勉強をする良い機会になります。
もしゲストが日本に興味がない、ホストファミリーと出かけることにもあまり興味がないのであれば、「出かけなきゃ」「どこかに連れてってあげなきゃ」と気張って準備することもなく、自由に過ごしてもらえば良いです。過剰なおもてなしは必要ありません。
3.ホストファミリー側も、家での過ごし方を見直す良い機会になる
「ゲスト」という存在は、家族のようで家族ではない、不思議な存在です。この不思議な存在と生活を共にすることで、これまで特に気にしていなかったことを見直すことができます。
例えば、家族同士であっても、お風呂上がりにほぼ全裸に近いような格好や、男性がトランクス1枚だけ着ているような姿で過ごすのはよくありません。Tシャツやハーフパンツを履いて「今すぐに、宅急便の配達員を迎えることができるような格好」で過ごしたほうが、全員が気兼ねなく快適に過ごせます。
他には「ゲストを迎えたら、リビングでうたた寝もできないよ」という意見もあるかもしれません。しかし、リビングでうたた寝をするよりも、ベッドで寝たほうが体のためには良いですよ!ゲストを迎えるおかげで、健康に良い暮らしを送ることができるなんてラッキーですね。
家族同士でも気をつけたいようなちょっとした過ごし方のルールを見直しながらも、しかしゲストを過度にお客さん扱いする必要はありません。気負わずに家族のように一緒に過ごしてください。
4.外国人のゲストで、食事の提供が義務の場合は、メニューに気を配ってあげると親切(アレルギーや宗教上の理由以外で)
外国人のゲストは、ホームシックになることもあります。時々ハンバーガーやパスタなど、世界中どこでもよく食べられているような食事やゲストが母国で食べていたような食事を用意すると喜んでくれます。
たまにはファストフードやジャンクフードを食べる機会があってもいいんですよ。「ホストファミリーだからおもてなししなくちゃ」と気合を入れすぎる必要はありません!
ゲストのためにあると便利な準備5つ
1.無線Wi-fi
家に無線Wi-Fiがあると喜ばれます。インターネット社会の必需品です。
2.ゲストの性別を考慮した準備
女性のゲストを迎える家庭は、生理用品などを余分に準備しておくと、もしもの時にサポートできます。
特にゲストが外国人だと「外国で生理用品を買い揃える」のは大変なことです。ナプキンやタンポンなどを少し多めに常備しておくといいでしょう。
3.近所や観光地のガイドマップ・観光案内本
Googleマップも便利ですが、本から得られる情報も貴重です。ゲストが外国人であれば、Lonely Planet Japanという英語で書かれたガイドブックが有名です。
テレビ東京の『Youは何しに日本へ?』というテレビ番組で、北欧から来た2人の学生が「指差し旅」をしていたときに使用していたガイドブックです。
4.交通系ICカード
カードの中にチャージをあげておく必要はないので、カードだけでも自宅に用意しておいてもいいですね。日本の交通機関についてすぐに教えてあげることができます。
5.夏は扇子、冬はホッカイロ
地域にもよりますが、日本の夏は高温多湿です。扇子は実に日本らしいアイテムです。また冬は、特に暖かい国から日本に来た外国人は冬の日本をとても寒く感じるでしょう。ホッカイロなどプラスアルファの防寒具があると親切です。
最後に
「ホームステイの受け入れをしたことがないけれど興味がある」「ホームステイに行ったこともない」「ホームステイを受け入れをしたら外国人と知り合えて、英語の勉強になるんじゃないか」「Homiiのことはなんとなく選択肢のひとつ、他のホームステイ受け入れサービスも検討している」「ホームステイの受け入れを比較検討をしているが、メリットデメリットなどがよくわからない」、そのような方のためにこちらの記事を用意しました!
ホームステイは、「人を1人受け入れるだけ」かもしれませんが、その経験に大きな学びがあります。検討なさっている方はぜひ一度トライしてみてください。ご自身やご家族に大きな学びをもたらしてくれます。
こちらの記事でもご紹介頂きました!