外国人ゲストが日本で暮らすための生活コストは一体どのくらいなのでしょうか。
内容的には日本で一人暮らしをする若者と大きな差はないのですが…
英語で外国人ゲスト向けに紹介している記事があるのでそちらを日本語でも紹介させて頂いております。
この記事では外国人ゲストが日本で暮らす際の生活コストについて紹介していきます。
・外国人ゲストが日本で暮らす際の生活コストはどのくらいなのか
それでは早速見ていきましょう。
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日本滞在中の外国人は実際に毎月いくらで生活しているの?
JASSO(Japan Student Service Organization)が日本の大学や専門学校などで勉強をしている私費留学生7,000人を対象に行った2018年の調査レポートによると、日本での月々の生活費の全国平均は以下のようになっています。
- 学習研究費 Studying and research expenses 49,000円
- 通学費 Commuting expenses 5,000円
- 食費 Food expenses 27,000円
- 住居費 Rent 34,000円
- 電気、ガス、水道料金 Electricity, gas, and water bills 7,000円
- 保険、医療費 Insurance and medical expenses 3,000円
- 趣味、娯楽費 Hobbies and entertainment expenses 6,000円
- その他の生活費 Other living expenses 7,000円
- 残額 Money remaining 9,000
合計 Total:147,000円
上記は留学生のケースであるため、学生寮などレントの安いアコモデーションが含まれると考えられます。
家賃の高い東京では1人暮らし用のワンルームの相場が月額50,000〜70,000円で、JR山手線が走っている都心部などでは10万以上になる場合もあります。シェアハウスだと30,000円くらいが下限です。
先進国の他の大都市と比較すると決して高い部類ではありませんが、日本の賃貸アパートやマンションの小さいワンルームだと20平方メートルほどと小さめです。
新生活を始めるためのコスト
日本ではレオパレスなど一部の賃貸物件やシェアハウス、学生寮などでは家電・家具が全て揃っていますが、それ以外の住居を借りる場合、これらは自分で買い揃える必要があります。
冷蔵庫、洗濯機、電子レンジは、ビックカメラやヤマダ電機などの家電量販店なら合計で最低5万円ほどで購入できます。
テレビ、掃除機、炊飯器、扇風機などを追加するなら、プラス2〜3万円ほどを予算に入れておきましょう。
住まいの近所にコインランドリーがあるなら、1回600円前後で使用することができるので、洗濯機を購入する必要はないでしょう。
日本での滞在期間が1〜3カ月ほどなら、家電のレンタルという選択肢もあります。
「かして!どっとこむ」などのレンタル会社のサービスでは、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジの3点セットが30日3万円以下、1年でも4万円ほどなので、購入するより手軽です。
日本で安価な新品の家具を販売しているのは、ニトリ、スウェーデン発のIKEA(日本での発音はイケア)などが有名です。
ニトリではベッドフレームが1万円ほど、ローテーブルが2,000円ほどの価格から揃っています。
日本で中古の家電や家具を入手するなら、craigslistのような個人売買サイトを使うのも一つの方法です。
ただしこのウェブサイトでの取引は物品の運搬を自分で行うことが難点なので、住居が決まってからローカルの中古店を覗いて良い商品があれば送料を追加して買ってもいいかもしれません。
生活雑貨のコスト
食器、キッチンツール、洗濯バサミ、タオル、シャワーカーテンなどの生活雑貨は、特別に良い品質を求めるのでなければ100円ショップを利用するのが賢い方法です。
その名の通り、100円プラス消費税という驚くほど安い価格で、たいていの生活用品を手に入れることができます。
100円ショップは商店街やショッピングモール内など、日本中さまざまなロケーションにあります。
100円ショップで買えない鍋やカーテンなど大きなものは、西友やイオンなど全国展開している大手スーパーマーケットなら、比較的安価な商品を扱っています。
外食と食品のコスト
日本は海外諸国と比べると、安価で美味しいものを楽しむことができるお店が充実しています。
マクドナルドなどのファーストフードチェーンはもちろん、コンビニチェーンや吉野家などの〇〇丼のチェーン、街中のラーメン店、ファミレスなど、1000以下で食事を済ますことができる様々なチェーン店がありますよね。
しかし、世界的に見ると日本はかなりリーズナブルにおいしいものを楽しむことができる国なんです。
そういった点も外国人ゲストの方との話のタネにしてみるといろいろと面白いかもしれませんね。
●日本で買う食品のおよその価格
Estimated costs of commodities in Japan
- 米Rice 5kg 1,800円
- 牛乳 Milk 1L 200円
- パスタ(乾麺)Pasta (uncooked) 500g 400円
- 食パンBread 400g 200円
- 牛肉Beef 100g 120円
- 鶏むね肉Chicken breast 100g 70円
- 玉ねぎOnion 1個 50円
- りんごApple 1個 100円
価格はもちろん季節などにより変動しますが、日本の食品価格は欧米に比べると全体的に安価です。
外食を控えて自宅で調理する機会を増やせば、毎月の食費を2万円以内に抑えることも可能です。
とはいえランチを作るには疲れすぎている日は、コンビニエンスストアで売られている500円の弁当、150円の惣菜パン、100円のおにぎりなど、魅力的なオプションも活用できます。
携帯電話、インターネットのコスト
日本で外国人が利用しやすい携帯電話の料金プランは、インターネットと通話を合わせて月3,000〜7,000円。必要なデータ容量や無料通話の時間数によって料金が異なります。
日本で働いたり、不動産を契約するのであれば、日本の電話番号を持つことは必須です。
1人暮らしなら、自宅用のインターネット回線の契約も必要です。アパートやマンションのレントに含まれている場合もありますが、個別に契約して払う場合、5,000〜9,000円を想定しておきましょう。
【外国人ゲスト向け】日本での携帯電話の契約やSIMカードの記事についてはこちら▼▼
外国人ゲスト向けの英語版の記事はこちら▼▼
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電車、バス、タクシーのコスト
通勤のための往復交通費は、日本では会社から支給されるケースもあります。
電車は1〜3駅なら片道200円以内と安価ですが、新幹線などの長距離列車を使う際は飛行機のチケット代としっかり比較する必要があります。
特に、1月の正月、5月のゴールデンウィーク、8月のお盆などの時期は長期の連休で遠出をする人が増えることに伴い、新幹線も飛行機も割高な料金となることがあります。
路線バスも安くて便利な交通手段です。
東京都が運営する都バスは、どんなに長い距離でも1回の利用で210円、PASMOなどの交通ICカードで支払えば割引もあります。
タクシーを利用する場合、東京都23区内では初乗り(最初の約1キロ)だけなら410円です。
ただし、初乗りという概念は地域ごとに定義が異なり、たとえば大阪では初乗りは2キロで680円です。いずれも、タクシーの車体に表示されています。