海外からの留学生や旅行者のホームステイを日本の家庭で受け入れるとき、実は「英語」が完璧にできなくても大丈夫だとご存知でしょうか。
お互いの文化を知り受け入れる気持ちと、日本でのホームステイを楽しんでほしいという心があれば、あとは簡単な英会話のフレーズを覚えるだけでOKです。
ホームステイ受け入れの日から日常生活、観光案内などのシーンですぐに使える実践的な英語表現を厳選して紹介します。
ホームステイ受け入れを始めるために必要な準備については全てこちらの記事で紹介しています▼▼
目次
受け入れ当日編:紹介(introducing)
「Welcome to our home!(私たちの家へようこそ)」とホームステイ受け入れ側として歓迎を示したら、続いて一緒に暮らす家族のメンバーを紹介します。
まずは自己紹介として「I am ○○.(私は○○です)」と名乗りましょう。
続いて相手が名乗ったら、「Nice to meet you(会えて嬉しいです)」が基本の挨拶。
そして「Can I introduce my family please?(家族を紹介してもいいですか?)」と前置きをしたら、家族を1人ずつ指し示しながら以下のように伝えます。
- 「This is my △△, □□.(こちらは私の△△の□□です)」
△△の部分には自分との関係性、□□には名前(呼び名)を入れましょう。
「He is〜/She is〜(彼は/彼女は)」という表現を使うのももちろん正解ですが、人物紹介で「This is my mother, Eiko.(こちらは私の母のエイコです)」と言うと丁寧なので初対面のシーンにぴったりです。
関係性は以下のように表現します。
- 父/母=father/mother
- 兄/弟=elder brother/younger brother
- 姉/妹=elder sister/younger sister
- 叔父(伯父)/叔母(伯母)=uncle/aunt
- 祖父/祖母=grandfather/grandmother
- 曽祖父/曽祖母=great grandfather/great grandmother
- いとこ=cousin
- はとこ=second cousin
もっと簡単に、「dad/mum(お父さん/お母さん)」や「grampa/gramma(おじいちゃん/おばあちゃん)」という表現もあります。
紹介される側の人は、「Hi」や「Hello」、「Nice to meet you.」などと言うとスマートです。
受け入れ当日編:家の説明(house tour)
ホームステイ受け入れ当日に必ず必要となるのが、家の中や道具などの説明です。
- This is your room.(こちらがあなたの部屋です。)
上の文章の「your room」の部分を以下のように他の部屋や場所に変えて使うこともできます。
- 台所(kitchen)
- 浴室・トイレ(bathroom)
- 玄関(entrance)
- 裏庭(backyard)
- 洗濯室(laundry room)
物の置き場所や家の使い方を説明したい時は以下のように言います。
- Please take off your shoes at entrance.(玄関で靴を抜いでください)
- These are your slippers.(これがあなたのスリッパです)
- Cups and dishes are here.(カップや食器はここにあります)
- You can use these towels.(これらのタオルを使っていいです)
- Please hang your towel here.(ここに自分のタオルを掛けてください)
- You can use washing machine anytime.(洗濯機はいつでも使えます)
- Please ask me how to use it.(使い方は私に聞いてください)
- Do you know how to take bath?(お風呂の入り方はわかりますか?)
- Hot water comes out when you turn this tap on.(この蛇口をひねるとお湯が出ます)
- Can you turn the switch off after use please?(使い終えたらスイッチを切ってくれますか?)
- Please don’t forget to lock the door.(扉に鍵をかけるのを忘れないでください)
一方的に話すだけでなく、「Do you know what I mean?(私が言っていること、わかりますか?)」や「Can you guess what it is?(それ、何だと思いますか?)」などコミュニケーションを図りながら楽しく説明できるとベストです。
家電の使い方など手順の説明には、「first(最初に)」「next(次に)」「then(それから)」「That’s all(これで全部)」などの英語表現が使えます。
説明を一通り終えたら、「Do you have any question?(質問はありますか?)」と聞いてあげることも忘れずに。
笑顔で説明すれば、最低限の英語だけでも「ホームステイに来てよかった」と思ってもらえるはずです。
日常編:ルールとマナー(rules and manners)
外国から来た人にとってホームステイ先での出来事は見知らぬ経験ばかりです。
ルールやマナーに反することがあれば、優しく教えてあげることでお互いの文化への理解が深まります。
ルールやマナーについて説明する時は以下のような表現が便利です。
- You can enter.(中に入っていいです)
- You are allowed to take photos here.(ここで写真を撮ることは許されています)
- You can’t go through.(通り抜けできません)
- No parking here.(ここは駐車できません)
- It is rude in Japan to point at a person.(人を指差すのは日本では失礼です)
日常編:食べ物(foods)
ホームステイを受け入れる時に気を使うものの一つが食事です。
外国人の口に合うか、相手はどんな食習慣を持っているか、以下のようなコミュニケーションが役立つ場面といえます。
- Do you have any food allergy?(食物アレルギーはありますか?)
- I’m allergic to milk.(牛乳アレルギーです)
- Is there any food that you cannot take?(食べられないものはありますか?)
- I can’t eat spicy foods and raw fish.(辛いものと生魚が食べられません)
「食べられないもの」という表現をすれば、アレルギー、宗教上の理由、好みなど、一度にわかるので便利です。
食べられないものを紙に書いてもらうと、意味がわからない場合も後で調べられます。
実際に食事を出す時は、食べる前に味や材料、由来などを簡単な単語で説明してあげましょう。
- This is salty and crispy.(これはしょっぱくてカリカリです)
- This is not so bitter.(これはそんなに苦くないです)
- This is miso paste, made by soy beans.(これは味噌で、大豆から作られています)
- This is called soba, buckwheat noodles.(これは蕎麦と呼ばれる、そば粉の麺です)
- Osechi is a traditional meal for new year’s day.(お節料理は正月の伝統的な食事です)
毎日の食事の際は、以下のように声を掛けてあげるとスムーズです。
- Ready for dinner.(夕食の準備ができたよ)
- Lunch will be ready in 5mins.(5分で昼食になるよ)
- Let’s eat!(食べましょう!)
- What do you want for breakfast?(朝食は何がいい?)
- Are you full?(お腹いっぱい?)
- I’m so full.(とても満腹です)
日常編:一緒に暮らす(live together)
何気ない一言でホームステイの快適さはグッとアップします。
特に、家事を一緒にやる際や日常の中でよく使う表現を覚えておくと、ホームステイ以外の場面で外国人に会った時にも使えます。
何かを依頼したりお願いする時は、家族間でも「please」を付けるのがマナーです。
- Can you help me please?(手伝ってくれますか?)
- Let’s try with me.(一緒にやってみましょう)
- Do you want to try?(やってみたい?)
- Do you need a hand?(手伝いましょうか?)
- Just make sure, …(ちょっと確認だけど)
用事に限らず、家族に声を掛けるような気軽な会話はお互いをリラックスさせてくれます。
- Would you like a cup of tea?(お茶はいかがですか?)
- Which tea would you like?(どのお茶がいいですか?)
- How was your day?(今日はどんな日でしたか?)
- Have a nice day!(素敵な日を過ごしてね)
- All good?(問題ない?)
外出編:一緒に出かける(hang out together)
休日などには「Would you like to hang out together?(一緒に出かけませんか?)」と声をかけ、ホームステイをしている人を誘って観光案内や買い物などに出かけてみましょう。
「What kind of place do you want to go?(どんな所に行きたいですか?)」と、行き先は一緒に決めるのも楽しいはずです。
外出時には、以下のような英語表現が便利です。
- Hey, look at that!(ねぇ、あれ見て!)
- What a nice view!(なんて素敵な眺め!)
- This way.(こちらです)
- Wait a minute.(ちょっと待って)
- I’ll be there at 3pm.(3時にあそこにいますね)
- Sorry, I can’t make it on time.(ごめん、時間通りに行けない)
- I’m coming.(今行きます)
- I’m heading to the station.(駅に向かっています)
- 10min by walk.(歩いて10分)
- Can you come here straightaway?(直接すぐここに来られる?)
日常編:気持ち・感情(tell how I feel)
文化が違えば感情表現の方法も違うからこそ、重要なのが言葉です。
初めてのホームステイで不安になるのは受け入れ側も同じ。
簡単な表現から、まずは「ありがとう」と言われた時の返し方にもバリエーションがあります。
- That’s OK.(大丈夫だよ)
- No problem.(問題ないよ)
- My pleasure.(どういたしまして)
他にも、気持ちが伝わる英語表現を覚えておきましょう。
- Take you time.(ゆっくりでいいよ)
- No rush.(急がないよ)
- Take care.(気をつけてね)
- I’m happy.(嬉しい)
- I’m shocked.(ショックだ)
- I’m worried about〜.(〜のことが心配だ)
- Make yourself at home.(自宅と思ってくつろいでね)
- You made my day.(あなたのおかげで良い日になったよ)
- You can do it!(頑張って/あなたならできるよ)
- I knew you did.(あなたならできると思ってたよ)
ホームステイの受け入れ準備で最も大切なことは、ともに有意義な時間を過ごそうという思いです。
簡単な一言でも、伝えたい気持ちが届けば少しずつ距離が縮まり、素敵な思い出が作れるはずです。
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